FAQ

1. 手続きについて

Q : 羊膜を使用したいのですが、どのようにすればいいですか
A : 羊膜を移植するに当たっては、以下の条件が前提となります。
  1. 日本角膜学会の認定を受けた角膜移植術者が移植手術を行うこと
  2. 日本角膜学会の認定を受けた移植施設であること
この2条件が満たされている場合には、京都府立医科大学と施設間契約を締結していただきます。
施設間契約が整いましたら、羊膜使用要請書をご提出ください。
本HPの「斡旋を希望される際には」もご参照ください。
御不明な点はお問い合わせください。
Q : 手術のスケジュールを計画的に、ひと月数件予定したいのですが、その度毎に要請の手続きが必要ですか?
A : はい。基本的には、1手術に対して、1件の要請、1件の斡旋です。
要請は複数件まとめても構いませんが、その場合にも、書式は各手術毎にご用意ください。
Q : 複数の組織を同時に斡旋して頂くことはできますか?
A : 組織バンクが申請内容を妥当と判断すれば、複数の組織を同時に斡旋することが可能です。
手術が複数件ある場合には、申請書に沿って、ご使用いただく組織を振り当てて斡旋しますので、組織識別番号をご確認の上、ご使用ください。
ただし、在庫組織数の状況により、すぐに対応できない可能性もありますので、事前にお問い合わせ、ご相談ください。

2. 羊膜の扱いについて

Q : 斡旋を受けたのですが、手術が中止になりました。どうしたら良いですか?
Q : 手術中に羊膜を医学的不潔にしてしまい、移植に使えなくなりました。
Q : 2組織斡旋を受けたのですが、手術で1組織しか使わず、残ってしまいました。
A : 使用されなかった羊膜は、必ず組織バンクにご返還ください。
ご返還の方法につきましては、羊膜を斡旋する際に同封する書類に沿ってお手続きください。
なお、ご返還にあたっての郵送費用は、施設にご負担いただいております。
羊膜は医学的にも倫理的にも、厳重な管理が求められる貴重なヒト組織である事をご理解いただき、必要な組織数だけを斡旋申請なさるよう、お願いします。
Q : 斡旋された羊膜を受け取りました。手術に使用するまでの保管は、どうすればよいのでしょうか?
A : 安全に管理できる場所にある医療用のフリーザーで、保管なさってください。
医療用フリーザーがご用意できない場合、フリーザーの性能に不安がある場合には、組織バンクにご相談ください。
Q : 斡旋される羊膜の大きさや形状を教えてください。
A : 3cm×3cmの大きさの羊膜と保存液を、マイクロスピッツに収容し、凍結した状態で斡旋します。
保存液はゲンタマイシン硫酸塩(5μg/mL)を含有するダルベッコMEMとグリセロール等容量混合液です。

搬送時には、ドライアイスと共に発泡スチロール製の箱に納められます。

Q : 羊膜はいつ解凍すればよいですか?
Q : 移植する際には、何か事前の処理が必要ですか?
A : マイクロスピッツの蓋を開けずに、そのまま常温で解凍します。必ず体温以上にならないようにご留意ください。(凍結火傷には十分ご注意ください。)
解凍されたら蓋を外し、マイクロスピッツを傾けて、保存液と共に滅菌シャーレ等に流し移します。
注射用生理食塩水(または、眼内潅流液)を、点滴ルートやシリンジ等を用いて清潔操作でシャーレ内に注ぎ、優しく揺らすように洗浄した後、生理食塩水を膿盆やガーゼ等にこぼします。その際、羊膜が流れ出てしまわないように慎重に操作してください。これを3回程度繰り返します。
十分に洗浄され、保存液の赤色(フェノールレッド)が消えて、半透明な白い状態になったことを確認の上、使用して下さい。
解凍や洗浄は使用直前にお願いします。